むかしむかし、立山(たてやま→富山県の南東部)のふもとに住む木こりが山に入り、木の株(かぶ)に腰をおろしてナシを食べ始めました。( V3 f5 D; p( ]' q: j( t5 a
很久很久以前,在立山(富山県的东南部)的山脚下住着个樵夫,他进到山里,坐在树墩子上开始吃梨。, x$ i5 |. Q, z; ~8 J0 e( O
するといつの間にか、たくさんのアリが手にはい上がって来たのです。9 I u6 l9 k& x5 Y: G$ D
不知什么时候,很多蚂蚁爬到手上来了。
1 {5 K K2 }; o( | 「なんだ、こいつら」木こりはアリを払い落としましたが、払っても払ってもはい上がってくるので、もうナシを食べる気がしなくなって谷底に投げ捨てました。
c( J% x+ u; f, O “这群家伙想干什么呀。”樵夫拼命甩掉蚂蚁,可是不管怎么甩还是会爬上来,所以再也没有心情吃梨了,就把梨扔到谷底去了。
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0 }( t$ c% Q" F! ] それから三年後、今日も山で仕事をしていた木こりは、なにげなく谷間(たにま)を見下ろしてびっくりです。
. d+ l' W! E9 h# C* k; ^' A' ?8 d 在那之后过了三年,樵夫还是像往常一样上山干活,无意中往山谷看了一下,结果大吃一惊。
. k" u/ E% q+ _# T5 b 何と谷一面が、黄金色(こがねいろ)に光り輝いているのです。
: B/ A# v7 r q$ M2 k; q1 J 不知道是什么在山谷间闪着金黄色的光芒。
! y% V2 n. V/ ~, z( h2 M! G: z あまりの美しさに木こりが谷へおりていくと、目の前にキラキラしたご殿(てん)が現れました。
4 c/ a7 ~! y/ l( z) r) x 真的是太美了,樵夫走到山谷下,呈现在眼前的是座发光的豪宅。
3 h/ p8 r$ K$ C5 H ご殿には、《蟻王殿(ありおうでん)》と書かれてあります。
4 N% J* O- P% P+ V# v- X 这豪宅上写着“蚁王殿”。4 B3 @6 S# |5 p& @# r' j9 `( w: p
「蟻王殿?アリの王が住んでいるのか?」木こりが驚いていると、中から美しい女の人が出てきて言いました。「ようこそ。さあ、お入りください」& I* {" l2 x$ I( G! S5 S
“蚁王殿?是蚂蚁之王住的?”樵夫大吃一惊,这时从里面走出一个美丽的女子说道:“欢迎光临。请进吧。”
7 i) I2 P0 t& ^2 O- @ 「 」木こりがためらっていると、「大王さまが、お待ちかねです。さあ、どうぞこちらへ」と、誘うので、木こりは女の人の後についていきました。0 E# O/ J1 R6 K! O- z: A) q
“”樵夫犹豫不决的时候,女子又邀请道:“大王已经恭候多时了。那么,请进吧。”于是樵夫就跟着女子走了进去。
8 @' i; G) }. }) [$ { ご殿に入ると、立派な姿をした男の人が近づいてきました。「おほん。わたしは、アリの国の王です。三年前、アリの国が食べ物不足で困っていたとき、あなたがナシを投げてくださいました。おかげで、みんなの命が助かりました。あなたは私たちの、大恩人なのです。さあ、どうかゆっくりとおくつろぎください」- l: E& c: n: |- w/ B
进入到豪宅后,有个衣着气派的男子走了过来说道:“你好,我是蚂蚁国之王。三年前,蚂蚁国因为粮食不足而感到万分困扰时,你扔给我们一个梨。多亏了这个梨,大家都得救了。你真是我们的大恩人啊。那么,请您好好地在这休息吧。”( W z$ Z1 x9 d) V
アリの大王はそう言うと、見たこともないようなごちそうを次々と運ばせました。- @$ c" o0 V. |# P
蚂蚁大王这样说了之后,就搬出了很多樵夫之前都未见过的佳肴。2 h; e! |) Y: M2 P) P/ r! E
木こりは夢のような楽しい日々を過ごしていましたが、やがて家に帰ることにしました。
4 l( ]+ @% |9 B 樵夫像在做梦一样每天过的都很开心,但不久之后还是决定要回家去。
" z# X# x+ J* ` \8 @ 大王から、おみやげにもらった金銀の宝物を背負って家に戻ると、十日ばかりと思っていたのに、なんと五十年もたっていたという事です。4 j; B1 ]/ _0 s; Q5 C
蚂蚁大王送了很多金银珠宝作为礼物,樵夫就背着回家了,可是明明觉得才过了十天,却发现原来已经过了五十年。 |