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[职称日语C级] 职称日语C级阅读素材:《文士の生活》

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发表于 2012-8-15 22:57:32 | 显示全部楼层 |阅读模式
  私が巨万の富を蓄えたとか、立派な家を建てたとか、土地家屋を売买して金を储(もう)けて居るとか、种々な噂(うわさ)が世间にあるようだが、皆嘘(うそ)だ。& j0 a8 y' a* Q$ X
  巨万の富を蓄えたなら、第一こんな秽(きたな)い家に入って居はしない。土地家屋などはどんな手続きで买うものか、それさえ知らない。此家だって自分の家では无い。借家である。月々家赁を払って居るのである。世间の噂と云うものは无责任なものだと思う。+ E$ s# h2 v& E7 c
  先(ま)ず私の収入から考えて贳(もら)いたい。私にどうして巨万の富の出来よう筈(はず)があるか――と云うと、ではあなたの収入は?と讯(き)かれるかも知れぬが、定収入といっては朝日新闻から贳って居る月给である。月给がいくらか、それは私から云って良いものやら悪いものやら、私にはわからぬ。闻きたければ社の方で闻いて贳いたい。それからあとの収入は着书だ。着书は十五六种あるが、皆印税になって居る。すると又印税は何割だと云うだろうが、私のは外(ほか)の人のより少し高いのだそうだ。これを云って了(しま)っては本屋が困るかも知れぬ。一番売れたのは『吾辈は猫である』で、従来の菊判の本の外(ほか)に此顷缩刷したのが出来て居る。此の両方合せて三十五版、部数は初版が二千部で二版以下は大抵千部である。尤(もっと)も此三十五版と云うのは上巻で、中巻や下巻はもっと版数が少い。几割の印税を取った処が、着书で金を储(もう)けて行くと云う事は知れたものである。0 P. x' X0 w$ q
  一体书物を书いて売るという事は、私は出来るならしたくないと思う。売るとなると、多少慾が出て来て、评判を良くしたいとか、人気を取りたいとか云う考えが知らず知らずに出て来る。品性が、それから书物の品位が、几らか卑(いや)しくなり胜ちである。理想的に云えば、自费で出版して、同好者に只(ただ)で颁(わか)つと一番良いのだが、私は贫乏だからそれが出来ぬ。9 |0 w( B1 e8 ]6 r
  衣食住に対する执着は、私だって无い事はない。いい着物を着て、美味(うま)い物を食べて、立派な家に住み度(た)いと思わぬ事は无いが、只(ただ)それが出来ぬから、こんな処で甘んじて居る。
/ T: [8 e% H- O2 x. I  美服は好きである。敢(あえ)て流行を趁(お)う考も无いし、もう年を取ったからしゃれても仕方が无いと思って居るので、妻の御仕着せを黙って着て居るが、女などがいい着物を着たのを见ると、成程(なるほど)いいと思う。) |  g- \5 B7 q! v& C( _# s' n) M/ r) @
  食物は酒を饮む人のように淡泊な物は私には食えない。私は浓厚な物がいい。支那料理、西洋料理が结构である。日本料理などは食べたいとは思わぬ。尤(もっと)も此支那料理、西洋料理も或る食通と云う人のように、何屋の何で无くてはならぬと云う程に、味覚が発达しては居ない。幼穉(ようち)な味覚で、油っこい物を好くと云う丈(だけ)である。酒は饮まぬ。日本酒一杯位は美味(うま)いと思うが、二三杯でもう饮めなくなる。
  Z* M' k  B. p) s& C3 z. }  其の代り菓子は食う。これとても有れば食うと云う位で、态々(わざわざ)买って食いたいと云う程では无い。煎茶(せんちゃ)も美味(うま)いと思って饮むが、自分で茶の汤を立てる事は知らぬ。莨(たばこ)は吸って居る。一事止した事もあったが、莨を吸わぬ事が别に自慢にもならぬと思ったから、又吸い出した。余り吸って舌が荒れたり胃が悪くなったりすれば一寸(ちょっと)止すが、癒(なお)れば又吸う。常に家に居て吸って居るのは朝日である。値段は几らだか知らぬが、安いのであろうが、妻がこれ许(ばか)り买って置くから、これを饮んで居る。外に出て买う时に限って敷岛(しきしま)を吸うのは、十銭银货一つ投(ほう)り出せば、钓銭(つりせん)が要(い)らずに便利だからである。朝日よりも美味(うま)いか如何(どう)か、私には解らぬ。
/ C9 r2 z! X2 j5 |+ g3 c  家に対する趣味は人并に持って居る。此の间も麻布(あざぶ)へ骨董屋(こっとうや)をひやかしに出挂けた帰りに、人の家をひやかして来た。一寸(ちょっと)眼に附く家を轩毎(のきごと)に覗(のぞ)き込んで一々点数を附けて见た。私は家を建てる事が一生の目的でも何でも无いが、やがて金でも出来るなら、家を作って见たいと思って居る。并(しか)し近い将来に出来そうも无いから、如何(どう)云う家を作るか、别に设计をして见た事はない。
$ i4 {: l& J6 ^$ B" H  q* @, [6 O  此家は七间ばかりあるが、私は二间使って居るし、子供が六人もあるから狭い。家赁は三十五円である。家主は外(ほか)との钓合があるから四十円だと云って呉(く)れと云って居るが、别に嘘(うそ)を云う事もないと思って、人には正直に三十五円だと云って居る。家主が怒るかも知れぬ。地坪は三百坪あるから、庭は狭い方では无い。然(しか)し植木は皆自分で入れたのだから、こんな庭の附いている家としたら、三十五円や四十円では借りられないだろう。植木屋と云うものは胜手なもので、一度手入れをさせたら、こっちで呼ばないのに、时々若い者を连れて仕事にやって来る。物の一月余りもこちこち其処辺(そこら)をいじって居る事がある。别に断わるのも妙だと思って、何とも云わずに居るが、中々金がかかる。 来源:考试大-小语种考试
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