日本阅读素材：喜欢制作草鞋的贫穷神

会计考友

【日本童话阅读】喜欢制作草鞋的贫穷神 童话用曲折动人的故事情节和浅显易懂的语言文字反映现实生活，抑恶扬善，起到教育人的目的。阅读日本童话，不但可以提高我们的日语阅读水平，还是我们了解日本文化的一面镜子。下面来看内容吧！
% E) m. A5 ~( _0 ^　むかしむかし、藤兵衛（ふじへいえい）という、お百姓(ひゃくしょう)がすんでいました。
　この藤兵衛どん、働いても働いてもくらしはらくにならずに、ふえるのは子どもばかりです。
( t# ]7 _+ I0 u2 i　そのうち、とうとう働く気もなくなってしまいました。
0 n( J0 |; ]& t9 _　ある年の冬、藤兵衛どんの家では、子どもたちに食べさせるものが、なにもありません。
「おっかあ、はらへったよう」
+ ]; s! N8 z4 g6 w- |. h「おらもだ、かゆはねえだか」
' K( ^: f+ B" C4 l6 M$ U- e, Q; A; [「はらへって、ねむれねえだ」
　子どもたちに口々にねだられても、藤兵衛どんにはどうすることもできません。
「みんな、よく聞いてくれ」
6 [) M' [. q  p6 q( P　藤兵衛どんは、子どもたちをあつめて、悲しそうな顔でこんなことをいいました。
「いままで苦労して、いっしょうけんめい働いてきたが、くらしはいっこうにらくにならん。この冬がこせるかどうかもわからん。そこで、おっかあとも相談したんじゃが、この土地をすててどこかよそにいってくらすことに決めたんじゃ」
: X# V0 \" o1 z+ u! Q0 R' q4 d' X  s( Q「それじゃ、おっとう、夜逃げか？」
「ま、そういうことじゃな、すまねえな。いま出ていくと人目につくで、明日の朝早うに出でいこうと思っとる」
　その夜、藤兵衛一家は、なべやかまをふろしきにつつむと、まくらもとにおいてねました。
8 I. j$ c5 n& ?& ~9 [$ N9 f6 X　ところが、夜中に便所にいこうとした藤兵衛は、なやでなにかゴソゴソとやっている、見知らぬ男に気がつきました。
; x5 d4 S9 b/ O. L# w「おまえはだれじゃ？」
# l7 h/ D& m  H5 w) H「おや、まだ起きとったかね？　わしゃ、貧乏神(びんぼうがみ)じゃ」
; \: k1 ^- G3 A* O5 s2 h4 Z2 C「び、貧乏神じゃと？」
「そうじゃあ、長いことこの家にいさせてもろうた」
「そ、それで、こんなところでなにをなさっている？」
「この家の者が、明日の朝早くに、ここからにげだすっちゅうんで、わしもいっしょに出かけようと思ってのう。ほんで、こうしてわらじをあんどったんじゃあ」
) J% w  z! \3 B: y5 j% }と、貧乏神は、あみかけのわらじを見せました。
「それじゃ、この家から出ていくというのか？」
7 G$ |4 b9 T4 Z' i+ n8 \「そうじゃあ。またつぎのところでも、仲良うしてくだっせえ」
, D7 t" s/ V- g9 y) x4 n2 ^「なんじゃあ、それじゃあ、わしらについてくるちゅうだか？」
「そういうことじゃ」
0 ?9 p* F  E! I3 y) T　藤兵衛は、あわてて家にかけもどると、かみさんを起こしました。
「た、たいへんじゃあ。起きろ！」
　夜中にたたき起こされたおかみさん。ねむい目をこすりながら。
: `8 a6 a# q* a3 X4 z% Q0 f「どうしたね、なにをねぼけておる」
& k  j& U3 [7 l3 D「び、貧乏神じゃ。う、うちのなやに貧乏神がおる」
「貧乏神が？　それでうちは、いつになってもくらしむきがようならんかったんか」
6 ]0 Z# j) k8 M: c- N6 ~「うん、うん。そうじゃな」
「でも、いいでねえか。おらたちはこの家を出ていくんだから。貧乏神さまだけのこってもらえば、おらたちはこれかららくになるでねえか」
" }! b6 w5 L' r1 x9 w「それがちがうんじゃ！　わしらについてくるっちゅうだ！」
1 g. R; ]! R# r, d& L「えっー！　ほんなら、おらたち夜にげしても、なんもならんでねえか」
「そういうことじゃなあ」